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Channel: 青森県反核実行委員会
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第29回4.9反核燃の日全国集会で再処理工場稼動阻止を誓い合う。

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第29回4.9反核燃の日全国集会は、4月5日(土)青森市・青い森公園で開催され、全国県内から1200名もの参加者が結集した。


全景

集会は、13時30分ダッダッ脱原発の歌で脱原発をめざし、全国を駆け回っている「制服向上委員会」のオープニングセレモニーでスタートした。

 

制服向上委員会のオープニングセレモニーのリンクは↓

https://www.youtube.com/watch?v=zEUiFut7rc8



 集会は、原水爆禁止日本国民会議の藤本泰成事務局長と青森県反核実行委員会三上武志委員長から、主催者の挨拶を受け開始した。



原水禁藤本泰成事務局長
原水禁藤本泰成事務局長




青森県反核実行委員会三上武志委員長
青森県反核実行委員会三上武志委員長


 集会はその後、原子力資料情報室共同代表の伴英幸さんから、基調報告を受け、全国4か所で反原発を闘っている仲間4人から決意表明を受けた。

①福井県平和フォーラム・半澤周二副代表

②福井県平和環境人権センター・水上賢市事務局長

③平和・人権・環境福岡県フォーラム・前海満広事務局長

④泊原発の廃炉をめざす会・佐藤英行岩内町議


 集会は、核燃料サイクル1万人訴訟原告団・伊藤和子さんの集会アピール提案があり以下の集会アピールが採択され、。


1984年4月20日、電気事業連合会が下北半島のどこかに核燃サイクル施設を立地したいと要請した。その計画が明らかにされて以降、様々な反対運動が起き、住民投票条例の制定を求める署名運動のさなかに、北村知事が85年4月9日に受け入れ表明して、六ヶ所村への立地が決定した。

 立地要請から30年目を迎えるが、この間にチェルノブイリ原発事故があり、JCO臨界事故があり、福島原発事故があった。そして、核燃サイクル施設で計画通りに進んだものは一つもない。ウラン濃縮工場は規模が20分の1、低レベル放射性廃棄物埋設施設は搬入量が激減、再処理工場は着工から20年を経ても操業出来ずにいる。ところが、当初計画になかった高レベル放射性廃棄物一時貯蔵施設に海外から高レベルガラス固化体が搬入され、MOX加工工場が建設されている。今後は、更に新たな危険施設の建設も噂されている。

 計画倒れの核燃サイクル施設なのに、新エネルギー基本計画が閣議決定されないうちに、安倍首相は32425日に行われた核セキュリティサミットで核燃料サイクル維持を表明した。余剰プルトニウムの問題の解決の目処も立たない、高速増殖炉開発が絶望的であるのにである。これは、福島原発からの汚染水を垂れ流しながら、「アンダーコントロール」と表明したのと同じ手法である。 

 しかも原発の再稼働を目論んだのに、東北電力1号機、東京電力東通1号機、大間原発とも電力供給時期が示せないという、ずさんな計画である。

 安倍首相の方法論を真似ているのが、三村青森県知事である。国と事業者に一切の責任を押し付けて、核燃料税を配分してもらうだけの県政だ。現在用意している原子力防災計画もお座なりで、住民避難計画の策定も後手である。とても県民の命と財産を守る決意が見えない。

 東京原発事故の後、多くの国民が原発の運転停止を求め、これ以上原発事故が起きない社会を希望した。そして現在、原発の運転が止まっているし、電気の供給に困らない現実が起きている。今こそ、原発も核燃も停止させるべきだ。

 ところが、日本原燃(株)は、来年3月に再処理工場操業を目論んでいる。これは絶対に認めるわけにはいかない。使い道のないプルトニウム抽出と、行き場のない核のゴミを膨大に生み出す再処理工場は、すぐにでも廃棄すべきである。それなのに、原子力規制委員会は適合性審査を行い、政治的な圧力を受けてか、操業に向けて審査が甘くなる傾向が伺える。これには断固抗議する。  

このような危険な施設は、活断層地帯に囲まれた下北半島には建設すべきでなかったのだ。勿論、大間原発、東通原発、むつリサイクル貯蔵施設も同様に、運転開始時期未定のまま、建設中止と廃炉へ進むべきである。

ここに結集した私たちは、世界の仲間と連帯して、原発と核燃施設のない社会の実現に向けて、これまで以上に強力に取り組むことを宣言する。

 2014年4月5日

       第29回 4・9反核燃の日全国集会参加者一同 



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